田ノ入発電所は、１９７８年（昭和５３年）に運転開始した水力発電所で、一級河川酒匂川水系河内川に位置する三保ダム（神奈川県）より毎秒１２.００m³を取水し、約７０mの落差を利用した最大出力７，４００kWのダム式発電所です。

　このたび「水車発電機」「制御装置」「屋外変電設備」などの更新を行うリパワリング工事を実施いたしました。

　この工事により、設備信頼度の向上と長寿命化を実現するとともに、電動式入口弁^※１、ハイブリッドサーボモータ式調速機^※２の導入により、操作オイルの使用量を減らして環境負荷の低減を図りました。

　当社でリパワリング工事を実施した発電所は、田ノ入発電所で１８箇所となります。

　今後も引き続き地域社会と協調し、再生可能エネルギーの普及拡大とともに、水資源の有効活用に取り組んでまいります。

※1　入口弁：水車手前に配置するバルブ

※2　調速機：水車へ導入する水の流入量を制御する装置

【発電所概要】

（１） 最大出力 ： ７，４００kW

（２） 水　　車 ： 立軸フランシス水車

（３） 発生電力量 ： 年間約３，７００万kＷh

　　　　　　　　　（一般家庭約１２，４００世帯分の電力需要に相当）

（４） 所 在 地 ： 神奈川県山北町