2024年12月25日

東京発電株式会社

　半野発電所は、1947年（昭和２2年）に運転開始した水力発電所で、一級河川富士川水系半野川から毎秒0.83m³を取水し、約35mの落差を利用した流れ込み式発電所です。

　このたび「水車発電機」「制御装置」などの更新を行うリパワリング工事が竣工し、運転を再開いたしました。

　この工事では、入口弁^※１や調速機^※２を油圧式から電動式に変更し、オイルレス化によって環境に配慮するとともに、保守性の向上を図りました。また、機器の高効率化により最大出力を200ｋＷから235ｋWへ増出力し、年間発生電力量がおよそ9万kWh増加します。

　当社でリパワリング工事を実施した発電所は、半野発電所で21箇所となります。

　今後も引き続き地域社会と協調し、再生可能エネルギーの普及拡大とともに、水資源の　　有効活用に取り組んでまいります。

【発電所概要】

　（１） 最大出力 ： 235ｋＷ

　（２） 水　　車 ： 横軸フランシス水車

　（３） 発生電力量 ： 年間約159万ｋＷｈ

　　　　（一般家庭約400世帯分の電力需要に相当^※３）

　（４） 所  在  地 ： 静岡県富士宮市

※1　入口弁：水圧管と水車の間に配置するバルブ

※2　調速機：水車へ導水する水の流入量を制御する装置

※3　環境省による「令和４年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編（確報値）」より

　　　世帯当たり年間電力消費量3,950kWhで換算