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デザイン発電所地域共生モデル【尾瀬片品発電所の建設計画】
~ストーリーと設計のコンセプト~
尾瀬片品の車沢は清涼感のある水が常に流れている緑の中の清流で、尾瀬国立公園の尾瀬沼から流れ出る片品川に流れこんでいる。日光白根山と武尊山に囲まれた片品村は豊かな水資源に恵まれ、この水力発電所は山の幸としての車沢の水を再生可能なエネルギー源として発電に生かしたのちに木の葉や木片を取り除いて再び下流側への貴重な水資源として還流する計画である。計画の目的は開かれた地域の発電施設として車沢の渓流と親しむハイカー達や山菜採りなどに訪れる家族連れの人々に休憩場所を提供し、地域に貢献する水力発電所の役割を伝えることを目的としている。
修景計画の理念は車沢の美しい渓谷の地形により沿った曲線を用いたフォルムを挿入することで、周辺と調和した憩いの場を作りながら、周囲の自然環境をも高める1+1=3の「自然と人間の共生モデル」を示すことにある。
※團紀彦建築設計事務所の計画資料より引用
発電所諸元
発電出力:678kW(年間計画発生電力量:約3,400MWh)一般家庭の約1,100世帯相当
運転開始:2023年4月予定
工 期 :2023年8月竣工予定(2023年9月頃、一般公開予定)
所在地 :群馬県利根郡片品村
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